石見弁
石見弁
陽だまりでは毎日利用者さんの会話の中で、益田の方言が飛び交っています。
「今のは何て言ったの?」と通訳が必要な言葉も多く、人生の先輩方から、自分たちの住む土地の方言を学んでいます。
会話の中で出てきた言葉に訳を付けて、ここで紹介します。
★52
「なして、そがぁ~なほうとくなぁ~格好しとるんかね」
⇒「なぜ、そんなによごれた格好をしているの」
★51
「わざくら持ってきてくれたんよ」
⇒「わざわざ持ってきてくれたよ」
★50
「いついき言いんさる」
⇒「いつも言う」
★49
「(工作に挑戦中)いなげになってしもうた~」
⇒「変になってしまった~」
★48
「こまい頃は、けそけそしとったよ」
⇒「小さい頃は、落ち着きがなかったよ」
★47
「ひーりすがあがった」
⇒「ふくらはぎがつった」
★46
「そが~なことじゃ~、ことになりゃ~せんね」
⇒「そんなことなら、話にならないね」
★45
「そが~なことじゃ~、まひょうしに合わんわ~ね~!」
⇒「そんなことなら、間に合わないよ!」
★44
「てれ~ぐれ~しとったけ~、終わらんかった」
⇒「ぐずぐずしていたから、終わらなかった」
★43
「私は何をやっても、もとおらんけ~」
⇒「私は何をやっても、もたもたするけ~」
★42
「まくれて、こひどーに膝を打った」
⇒「転んで、とてもひどく膝を打った」
★41
「子供の頃、夜中にトイレに行くのがぼいしかったよ」
⇒「子供の頃、夜中にトイレに行くのが怖かったよ」
★40
「皮をへぐ」
⇒「皮をはぐ」
★39
「歌をうたいすぎて喉がひた」「洗濯物がひた」
⇒「歌をうたいすぎて喉が渇いた」「洗濯物が乾いた」
★38
「寒いけえ、じょうに服をももぐって持ってきたよ」
⇒「寒いから、たくさん服を丸めて持ってきたよ」
★37
「大根をはやしておきんさい」
⇒「大根を切っておきなさい」
★36
「みな、さらばえときんさい」
⇒「全部、残さず取ってしまいなさい」
★35
「今日は、ししり寒いねえ」
⇒「今日は、肌寒いねえ」
★34
「水がひやい」
⇒「水が冷たい」
★33
「子供がさいちんをやくけえ、やれんわあ」
⇒「子供が余計な世話をやくから困るわあ」
★32
「ばばいいけぇ、影に入っとりんさい」
⇒「まぶしいから、影に入っていなさい」
★31
「じょうにあるね」・「ち~としかないね」
⇒「たくさんあるね」・「少ししかないね」
★30
「ふが悪かったね」
⇒「運が悪かったね」
★29
「つろ~てやろう」
⇒「一緒にやろう」
★28
「ぶくった顔をしんさんな」
⇒「ふくれっ面をしないで」
★27
「あれが食べたい。げびじゃねえ」
⇒「あれが食べたい。いやしいねえ」
★26
「手がたわんね・手がとわんね」
⇒「手が届かないね」
★25
「へさに会わんかったね」
⇒「長い間会わなかったね」
★24
「この仕事は、なんとあずるわあ」
⇒「この仕事は、とっても大変だわ」
★23
「パーマ屋に行って、あぼうしてもらったよ」
⇒「パーマ屋に行って、可愛くしてもらったよ」
★22
「そがあに慌てて、まくれんさんなよ」
⇒「そんなに慌てて、転ばないようにね」
★21
「それじゃ、へのつっぱりにもならん」
⇒「それじゃ、役に立たない」
★20
「あんたがおらんで、せいが悪かったよ」
⇒「あなたがいなくて、張り合いがなかったよ」
★19
「なんと、へんくうな人じゃ」
⇒「とても、変わり者だ」
★18
「なんと、かたくわな人じゃ」
⇒「とても、頑固な人だ」
★17
「今朝は道路がしみとった」
⇒「今朝は道路が凍っていた」
★16
「やれ、味噌汁がかやれた」
⇒「あら、味噌汁がひっくり返った(こぼれた)」
★15
「らっしゃあないねえ」
⇒「(ちらかして)だらしないねえ」
★14
「ごねんにいりました」
⇒「ご丁寧にありがとうございました」
★13
「かんころを作るので、大根をはやす」
⇒「干し大根を作るので、大根を切る」
★12
「はよー、はなえんさい」
⇒「早く支度をしなさい」
★11
「なんと、いかいね」・「なんと、こまいね」
⇒「とても、大きいね」・「とても、小さいね」
★10
「にいな服で、なんとあばいね」
⇒「新しい服で、とてもキレイだね」
★9
「まだ、ほうろぬくいよ」
⇒「まだ少し温かいよ」
★8
「せせろうしい子じゃね~!」
⇒「落ち着きがない子だね!」
★7
(走り回る子どもに)「ちょーしときんさい!」
⇒「じっとしていなさい!」
★6
「めいでしもうた」
⇒「壊してしまった」
★5
「こま~ころは、先生にもぶっさかれたもんでや」
⇒「子どものころは、先生にも叩かれたものだ」
★4
「ねつ~やりゃ~、手がだるでや」
⇒「熱心にしたら、手が疲れるよ」
★3
「なんと、くじをくられよったでや」
⇒「すごく、怒られていたよ」
★2
「こまいころは、よ~てごをしよったでや」
⇒「子どものころは、よく手伝いをしていたよ」
★1
「もち~と、ねきへ寄りんさい」
⇒「もう少し側に寄りなさいよ」
52・「ほうとくない」⇒「汚れた」
51・「わざくら」⇒「わざわざ」
50・「いついき」⇒「いつも」
49・「いなげな」⇒「変な」
48・「けそけそ」⇒「落ち着きがない状態」
47・「ひーりす」⇒「ふくらはぎ」
46・「ことにならん」⇒「話にならない」
45・「まひょうしにあわん」⇒「間に合わない」
44・「てれ~ぐれ~」⇒「ぐずぐずして」
43・「もとおらん」⇒「物事をてきぱき処理できない」
42・「こひどー」⇒「とてもひどく」
41・「ぼいしー」⇒「怖い」
40・「へぐ」⇒「剥ぐ」
39・「ひる」⇒「かわく」
38・「ももぐる」⇒「丸めてぐしゃぐしゃにする」
37・「はやす」⇒「切る」
36・「さらばえる」⇒「残さず取る」
35・「ししり寒い」⇒「肌寒い」
34・「ひやい」⇒「冷たい」
33・「さいちんをやく」⇒「いらぬ世話をやく(よけいなお世話)」
32・「ばばいい」⇒「まぶしい」
31・「じょうに」⇒「たくさん」・「ち~と」⇒「少し」
30・「ふが悪い」⇒「運が悪い」
29・「つろ~て」⇒「一緒に」
28・「ぶくる・ぶりを釣る」⇒「ふくれっ面をする」
27・「げび」⇒「(食べ物に関して)いやしい」「げびっちょ」⇒「いやしい人」
26・「たう・とう」⇒「届く」「たわん・とわん」⇒「届かない」
25・「へさに」⇒「長い間」
24・「あずる」⇒「四苦八苦する」
23・「あばい」⇒「可愛い」
22・「まくれる」⇒「転ぶ」
21・「へのつっぱりにもならん」⇒「役に立たない」
20・「せいが悪い」⇒「張り合いがない」
19・「へんくう」⇒「変わり者」
18・「かたくわな」⇒「頑固」
17・「しみる」⇒「(道路が)凍る」
16・「かやれる」⇒「ひっくりかえる」
15・「らっしゃあない」=「どっせえな」⇒「だらしない」
13・「かんころ」⇒「干し大根」・「はやす」⇒「切る」
12・「はよー」⇒「早く」・「はなえる」⇒「支度する」
11・「いかい」⇒「大きい」・「こまい」⇒「小さい」
10・「にいな」⇒「新しい」・「あばい」⇒「キレイ」
9 ・「ほうろ」⇒「少し」
8 ・「せせろうしい」⇒「落ち着きがない」
7 ・「ちょーする」⇒「じっとする」
6 ・「めぐ」⇒「壊す」
5 ・「ぶっさく」⇒「叩く」
4 ・「ねつ~」⇒「熱心に」・「だる」⇒「疲れる」
3 ・「くじをくる」⇒「叱る」
2 ・「こまい頃」⇒「子どもの頃」・「よ~」⇒「よく」・「てご」⇒「手伝い」
1 ・「もち~と」⇒「もう少し」・「ねき」⇒「側」